蓄電池の容量の選び方

"設置目的"から容量を考える

前提として、蓄電池の容量は目的から考えることが重要です。
「停電対策」から考えるのか、「経済対策」から考えるかで必要な容量が大きく異なるからです。

①停電対策が目的の場合
もし仮に、5時間の停電が起きてしまった場合を想定すると、必要な電力量は下記のようになります。

停電時に「最低限使えればいい」という方であれば2〜3kWhで十分ですし、普段通り使いたい方であれば5〜6kWh必要ということになります。

②経済対策が目的の場合
電気代の節約を目的とする場合、1日の消費電力×2/3 の容量の蓄電池がおすすめです。
日中に使用する電気は1日の消費量のおよそ3/1のため、1日の消費量の3/2を貯められる蓄電池があれば、夜間に電気を買う必要がなくなります。

容量を選ぶ際の注意点

容量から蓄電池を選ぶ際に知っておいてほしい2つの注意点を解説します。

①カタログ表記より大きめの蓄電池を選ぶ
メーカーサイトやカタログには蓄電池に蓄えられる電力量(定格容量)が書かれていますが、一部の電気は蓄電池の劣化を防ぐために使うことができないため、実際に使える容量(実行容量)は小さくなります。

そのため、使いたい容量よりも1〜2kWh大きい製品を選ぶようにしましょう。

②蓄電池は後から増設できる
2つ目は、後から増設して容量を増やせる機種があるということ。このような機種では、初めの導入費用を抑えつつ将来スムーズに容量を増やすことができます。

「理想的な容量があるけれど予算を超えてしまう」、「最初のうちは売電もするから小さめで良い」という方は、ぜひ増設可能な機種をチェックしてみてください。

蓄電池の効果を最大限に発揮するためには、ご家庭に合った適切な容量を選ぶことが重要です。導入に際してまずは販売店に相談することをお勧めします。